代表挨拶

一般社団法人桜ラボは、夫婦ともに大学で研究・教育職として働くかたわら、2人の子どもの子育てをしていたところ、たくさんの壁につきあたった結果、立ち上げた法人です。
夫婦で共通していたのは、自分たちの専門性を活かして社会に貢献していきたい気持ちと、子どもにできるだけたくさんの経験と質の高い教育を受けさせてあげたい気持ち。
しかし、この2つの気持ち両方ともを尊重することがどうしてもできませんでした。
子どもが病気の時は仕事をセーブしなければいけないし、帰りが遅くなったり泊りがけになるような仕事はできなくなりました。
仕事が少し忙しくなると、子どもの習い事をキャンセルし、一緒に遊ぶ時間も減ります。
幸い、仕事の調整はききやすく働きにくい環境ではありませんでしたが、いわゆる“自己実現”の機会や意欲はなくなっていたと感じます。
ふと、考えてしまうことがありました。
『働けば働くほど高くなる保育料を払いつつ、送迎に四苦八苦する毎日でいいのか?』
『子どもにたくさん我慢をさせ、時に苛立ちと焦りを感じながら働く意味とは??』
仕事と子育ての両立の難しさは、ほとんどの家庭で抱えている問題だと思います。
私たち夫婦が今の社会の枠組みの中で、もう少しうまくやっていきたいと考えた結果が、法人の設立でした。
つまりは、専門性を活かしながら自由に働ける立場で、子どもに質の高い教育を受けさせられる時間とお金と場所をつくること。
もちろん、それが社会貢献につながるべく、発達支援・災害看護・多文化共生社会の促進の3本柱で始めることにしました。
法人の運営する事業所では、当然、従業員の働きやすさを一番に考えています。
私たちの専門性と経験を活かし「現場と教育と研究をつなぐ」ということも理念に掲げました。
実直に、周囲に自然と笑顔があふれるような人に育ってほしいという思いで、子どもたちの名前にもつけた【桜】を法人のシンボルとし、同じように大切に育てていきたいと考えています。